シャープ新社長に鴻海の副総裁就任

 台湾の鴻海精密工業によるシャープ買収の手続きが12日に完了し、13日午後に開かれた臨時の取締役会で、鴻海の戴正呉副総裁が新社長に就任しました。

 中国当局の承認が下りずにスケジュールが遅れていましたが、鴻海はシャープに3888億円を出資、議決権の約66%を握る親会社になりました。高橋興三社長は12日付で辞任し、取締役9人の内鴻海が派遣した取締役4人を含む6人が鴻海側が指定した人間です。

 戴正呉氏は1986年に鴻海に入社し、2004年に副総裁に就任した、鴻海の創業者である郭台銘会長の腹心。今後国内外で全社員の16%にあたる約7000人を削減する合理化策を実施し、不振の液晶事業立て直しを図り、出資の内2000億円を有機EL開発に回すと言う事です。

 また、債務超過に陥っていたシャープは鴻海からの出資によって財務の健全性が改善。銀行の新たな支援を受けられるようになり、主力取引銀行のみずほ、三菱東京UFJの2行は12日、計3千億円の融資枠を設けました。

 これはもう、シャープの独立性は無いに等しいですね。単なる鴻海の家電部門、と言う感じです。しかし、それくらいしないと立て直しは難しいのでしょう。