カルテ無断閲覧で看護師を処分

 患者の電子カルテを無断で閲覧、病名などの情報を漏らしたとして、地方独立行政法人の大阪府立病院機構は31日、府立成人病センターに勤務する女性看護師(47)を停職1カ月の懲戒処分としました。

 この看護師、7月に患者の電子カルテをパソコンで閲覧し、病名や病状を自分の家族に伝えたと言う事です。患者の個人情報は当然保護の対象ですし、病名や病状と言ったデリケートな情報なら尚更です。そもそも、職務上無関係な患者のデータを許可無く閲覧してはいけないことになっています。勿論看護師がそんな基本的なことを知らないわけがありません。

 看護師自身と患者は面識がありませんでしたが、患者と看護師の家族が知人同士で、家族からその患者が成人病センターにかかっている事を聞き、興味本位でカルテを閲覧してしまったと話しているそうです。病院から説明を受ける前に、家族が病名などを患者に話したことで発覚。今回の処分になりました。

 なるほど、病院側が病気について説明しようとしたら、

 患者「ああ、それ聞きました」
 病院「え!、どこで?」

 ってやりとりがあったんでしょうね。まさか看護師の家族の人間関係で情報が漏洩するとは。担当者以外は閲覧できないように、全ての病院関係者にID付与して管理するとか、カルテが閲覧されたらすぐに判るような仕組みを作らないといけませんね。

 悪気があったわけでも、営利目的でもなく、ハッキングを受けたわけでもない。ただ人間関係から、ちょっと興味がわいただけの看護師が患者の情報を漏洩するのですから。

シャープ新社長に鴻海の副総裁就任

 台湾の鴻海精密工業によるシャープ買収の手続きが12日に完了し、13日午後に開かれた臨時の取締役会で、鴻海の戴正呉副総裁が新社長に就任しました。

 中国当局の承認が下りずにスケジュールが遅れていましたが、鴻海はシャープに3888億円を出資、議決権の約66%を握る親会社になりました。高橋興三社長は12日付で辞任し、取締役9人の内鴻海が派遣した取締役4人を含む6人が鴻海側が指定した人間です。

 戴正呉氏は1986年に鴻海に入社し、2004年に副総裁に就任した、鴻海の創業者である郭台銘会長の腹心。今後国内外で全社員の16%にあたる約7000人を削減する合理化策を実施し、不振の液晶事業立て直しを図り、出資の内2000億円を有機EL開発に回すと言う事です。

 また、債務超過に陥っていたシャープは鴻海からの出資によって財務の健全性が改善。銀行の新たな支援を受けられるようになり、主力取引銀行のみずほ、三菱東京UFJの2行は12日、計3千億円の融資枠を設けました。

 これはもう、シャープの独立性は無いに等しいですね。単なる鴻海の家電部門、と言う感じです。しかし、それくらいしないと立て直しは難しいのでしょう。

首都圏に震度7との誤報

 1日午後5時9分ごろ、気象庁が東京湾を震源とするマグニチュード9以上、震度7以上の地震が発生したとする誤った緊急地震速報を発表し、直ぐに取り消しました。

 東京23区や神奈川、千葉、埼玉の各県で震度7以上、茨城、群馬の両県で震度6強以上と言う警報でしたが、実際には地震は発生していません。千葉県富津市の地震計が「ノイズ」を揺れと判断したのが原因とみられ、落雷による電気信号を大きなノイズと記録した可能性が指摘されています。

 震度7と言えば、東日本大震災や熊本大地震の最大震度。これが23区で発生すれば、都心は壊滅的な被害を受け、首都の機能は麻痺してしまうでしょう。

 地震速報を受けた小田急線や都営地下鉄は全線で運転を停止、誤報と確認して4分後に運転を再開しました。ただ、今回の緊急地震速報は気象庁から一般向けに配信される物ではなく、一部の事業者にだけ配信されていたため大きな混乱は発生していません。もし、一般向けに配信されていたらパニックだったかもしれません。