iPS心筋移植、ハーバード大で

ハーバード大学(アメリカ)の森口尚史客員講師らが、あらゆる種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)から心筋の細胞を作り、重症の心不全患者に細胞移植する治療を6人の患者に実施したことがわかりました。

京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞して、すっかり一般にも有名になったiPS細胞を利用した世界初の臨床応用例で、最初の患者は退院し、約8か月たった現在も元気だという事です。

森口講師は、奈良県出身。東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻で修士を取得。東京大学で博士(学術)を取得し、東京大学特任教授などを経て、東京大学医学部附属病院特任研究員を務めた人物で、肝臓がん治療や再生医療の研究をしています。現地時間10、11日にアメリカで開かれる国際会議で発表するほか、科学誌ネイチャー・プロトコルズ電子版で近く手法を論文発表するとしています。

森口講師によると、治療を受けた男性患者(34)は、かつて肝臓移植を受けたうえんび重症心不全や糖尿病を発症し、他の治療法がなく、患者の肝臓から採取した細胞からiPS細胞をつくり、培養で大量の心筋細胞にして心臓に注入したそうです。