中東4カ国、世界の「肥満大国」入り

アメリカの医学論文サイト「BMCパブリック・ヘルス」にこのほど掲載されたリポートによると、中東のGCC(湾岸協力会議)諸国のうちクウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの4カ国が、「世界で最も肥満している国」ワースト10にランクインしたそうです。

BMI(肥満度指数)などを基に算出した1位はアメリカで、2位となったのがクウェート。カタールは4位、UAEは6位、バーレーンは10位でした。ワースト10には、国民1人あたりGDP(国内総生産)が世界第3位(10年実績・IMF統計より)のカタールや5位のUAE、10位のアメリカがランクインしており、肥満度の高さは経済的な豊かさと関連性が高そうですが、肥満度ワースト3位だったクロアチアは1人あたりGDPでは46位と、根本的には各国の食事内容や食習慣そのものに原因があると言えそうです。

リポートによると、ワースト2位だったクェート国民の平均体重は世界平均より15.5キロも重い77.5キロでした。また、1日あたりの摂取エネルギーではUAEが3017キロカロリー、カタールが3007キロカロリーで、この2カ国が1、2位を占めました。BMCパブリック・ヘルスによれば、世界の総人口を体重換算すると2億8700万トンになりますが、このうち1700万トン(約6%)が肥満による余剰分と計算されています。食糧問題や疾病予防の観点から、「肥満は世界の脅威」とする論調が世界的に強まっており、今回ワースト10にワンクしたGCC4カ国でも国民の食生活の見直しを迫られる時がくるかもしれません。

なお、国民が「世界で最もスリムな国」のトップとなったのは平均体重49.5キロの北朝鮮で、2位はカンボジアでした。